こんにちは。さこんじ(https://twitter.com/saKOnzi35)です。
1500名規模の総合商社で22年度より管理職になった新米マネージャーです。
会社・プライベートで昨日よりも楽しく充実した1日を過ごす為に役立つ内容を配信していきますのでどうぞお付き合いください。
今回は…
ヤフーアカデミア学長にしてグロービス講師である伊藤羊一さんが書かれた『1分で話せ②』を紹介していきます。前作「1分で話せ」の伊藤流超実践的な「ロジカルシンキング」の使い方をより具体的に解りやすく解説されているのが本書です。
【↑本が気になる方は画像をクリック↑】
1分で話せ2【超実践編】 世界のトップが絶賛した即座に考えが“まとまる”“伝わる”すごい技術
この記事は以下の方々にオススメです。
- 本を買う前に予習をしておきたい方
本を読む前に概要や収穫となる部分を押さえておくことで、読書効率は飛躍的に上がります。是非こちらの記事を見てから本書を手に取って頂けたら幸いです - Amazonレビューより深掘りした内容・評価・レビューをお探しの方
ただの感想は書いていません。どれだけ読むべき価値があるのか、どんなところに学びのポイントがあるかを皆さんにお伝えします - 私生活にどう活かせるかを知りたい方
本を読んでハイ大満足っ!で終わりたくないですよね。本書の内容を通じてさこんじが何を学んで生活にどう反映させたのか、よかったら参考にしてみてください
この記事を読むことで…
それでは皆さん、本編へ参りましょう。
どんな本?
まずは前作のご紹介からさせてください。
著者の伊藤羊一さんが長年掛けて培ってきたプレゼンで「伝える力」を余すことなく伝授するために作られた本です。「はっ!」とするような気づきを提供したいという想いで作られました。
「話が長い、手短に話せ」と言われる方は少なくないでしょうが、伊藤氏の考えは「1分で話せないような話は、どんなに長くても伝わらない」というものです。長いのは話がまとまっていない証拠でもあり、相手に伝わらない一番の原因です。本書では、伝わる伝え方の「型」の部分だけでなく「結論の決め方」「言い切れない」というメンタルの部分の話から、1分で記憶に残す方法など、誰にでもできる方法が紹介されています。
こちらの発売日は2018年3月でした。
その後およそ2年後に発売されたのが、今回ご紹介となる『1分で話せ②』となります。
前作では「プレゼンで話して伝える側」の視点でしたが、本作では仕事や生活の中である様々な伝えるシチュエーションを題材により実践的な内容に仕上がっています。
ピラミッドを応用して「誰でも、簡単に、人が聞いてくれる」話し方、資料、書き方などが紹介されています。面倒なノウハウも、たくさんのティップスもいらず、ただ「ピラミッドが書ければすぐできる」。そんな方法が満載です。
ビジネスパーソンならではの会社での事例も収録し、誰もがすぐ使える内容です。
事例:上司説得の場面、偉い人の話が分からないとき、初対面時時の人間関係構築など…
ケーススタディに沿って、その時に使える術や考え方を実践形式にまとめてあるのが本書の特徴と言えます。
「こんな場面確かにある…!」と思えるシチュエーションが多いので自分ごとのように感じられ、サクサク読み進められると思います。
実践編ということは
前作を読んでいないと話が分からないのかな…?
そこについてはご安心ください!!
前作を読んでいるに越したことはないですが、第1章~2章で復習にあたる部分は網羅的に纏めてあります。
なので、本作『1分で話せ②』から読み始めても全く問題ありません。
2冊とも読んだ身からすると『1分で話せ②
『1分で話せ』については、さこんじがブログ記事でも内容を纏めています。
前作の概要を知りたい方、事前知識を得てから読み始めたい方におすすめです。ピラミッドの説明は図で纏めたりもしていますので分かりやすいと思います。ご参考に。
この本を読んでの収穫・価値
たくさんの学びがある本でしたが、ここではギュッと3つに絞って共有をさせてください!
- 本書がまさに伝え方の見本となる構成に仕上がっている
- 自身の事例を元にシミュレーションできる
- 会議で物事が決まるようになる(ファシリテートの強化)
①.本書がまさに伝え方の見本となる構成に仕上がっている
本書の目次を見てもらうと分かりますが、各章ごとに主張とケーススタディが用意されており、各々ポイントと解決方法の提案、具体例が書かれた構成になっています。
以下、もくじの一部抜粋
第7章:『実践!会議・議論ディスカッションのルール』
主張…ファシリテーターを中心にみんなでピラミッドをつくっていく
- ケース1:会議で物事が決まらない
提案・解決策…同じ話の繰り返しにならないために… - ケース2:会議で発言できない
提案・解決策…うまく言葉にできないときは、そのことを伝える - ケース3:反論にどう対処するか
提案・解決策…相手の考えの中で聞く
提案・解決策…目標を上げて共通の目的を探す
よく見て頂くと気付く方もいるかもしれません。
これはシリーズを通して説明されている、相手に物事を伝えるための基本とされるロジカルシンキングの方法を採用しています。相手に1分で伝える時には『主張(結論)+根拠(複数望ましい)+事実(具体例)』でピラミッド形式にまとめるとシンプルに解りやすく情報発信をすることが可能です。
図で見てみると以下のようなイメージですね。
プレゼン資料も『主張+根拠+具体例』で構成するととても分かりやすい!
前作で教えてくれた極意を著者が実践し、本書を執筆されているというのは有言実行でとても分かりやすいです。
説得力が段違いです。
この本を読み進めていけば『主張(結論)+根拠(複数望ましい)+具体例(事実)』の構成がいかに分かりやすいか、身をもって知ることになるはずです。
②.自身の事例を元にシミュレーションできる
具体例を元に説明してくれる本書ですから、イメージがとても湧きます。
そこから更に、自身の日常場面を例にシミュレーションできたらより実践的だと思いませんか?
例えば第3章「伝える」基本、ではこんなケースを扱っています。
上司がなんだか別次元の話しをしているように聞こえて
何を言っているのかよく分からない…って時ありますよね。
質問してしまうと「分かってないなぁ」と思われたくもないし…
なんとなく「こういうことかな」と思って仕事をしてしまった経験、会社にお努めの方は経験があるのではないでしょうか。
この解決策の一つとして以下の『主張+根拠+具体例』が掲載されていました。
- 主張:ロジカルシンキングピラミッドを埋めながら、わからない部分を質問
- 根拠:ピラミッドで仕分けし、足りないと思われる項目をピックアップすると最小限の聞き取りで全体像が掴める
- 事実:本書では上司の話しを例として解説されています
事実にあたる具体例は是非、本書を読んでみてください。
ここの「具体例」を見てイメージを膨らませた後に、今度は自身が経験したことに当てはめてみてほしいです。
パッと思い出せる事例が無いようであればピラミッドの構造を頭に叩き込んでピラミッドを作りながら実際に人のスピーチや仕事の説明などを聞いてみてみるとよい実践練習になります。
私はこのピラミッドを念頭に話を聞くようになってから相手の話が分かるようになりました。もしピラミッドが全部埋まらなくても抜けているところが可視化されるので『分からないところが分かる』という状態になりますよ!
実践してみての注意点は、相手は必ずピラミッドの頂上から話をしてくれるわけではありません。
穴埋めのようなイメージで今は「主張」「根拠」「具体例」「関係ない雑談」どれを話しているのかを考えながら聞いてみてください。これをするだけでおそらく理解力は何倍にもなるはずです。
③.会議で物事が決まるようになる(ファシリテートの強化)
本書の内容で一番「はっ!」とさせられたました。
1時間掛けて話し合った会議だったのに「参加した意味なかったな」って思った経験はありませんか??
ファシリテーターの立場であれば、話し合いたいことが時間内に全部出来なかったり、結論が出せずに意見の言い合いで終わってしまったことはありませんか??
そんな時に役立つのがこの考え方です。『主張+根拠+具体例』の形式で紹介させてください。
- ケース
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会議で物事が決まらない
- 詳細
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社内会議に参加しても物事が決まらないことが多い。会議に参加しても各自が課題を述べて、なんとなく最初の案に落ち着くか誰かが引き取って終了。これだと会議の意味が無いように感じる。
- 解決策の【主張】
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- 結論が出ない時のルールを事前に決めよう
- ゴールと時間配分を決めてスムーズに進行する
- 解決策の【根拠】
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- ①のPOINT:意思決定の方法を事前に決めておかないと結論が出せないから
- ①のPOINT:「次回持越し」などといって永遠に平行線になってしまうから
- ①のPOINT:「会議は結論を出してなんぼ」だから
- ②のPOINT:会議の目的をちゃんと理解し、ゴールに向けた話し合いにする為
- ②のPOINT:時間配分を決めておかないと最後の議題まで進めないから
- 解決策の【具体例】著者からの提案や例
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PTAの係り決めが良い例、結論が出ないときに最終的に多数決にするなどを事前に決めておくことが必要
会議の最初に目的の共有を行い、例えば「会議1時間以内で課題の方針共有と役割分担、1ヶ月以内の計画立案までを作り切ります」と宣言しておけば、参加者もその為の意見出しをしてくれるようになります。時間も意識して行動してくれるようになるはずです。
私はこのやり方が出来ておらず、進行都度で議題説明→議論としていたので話し合いがよく脱線をしていました。
会議目的がしっかり伝わっておらず、目的と関係ない意見が入り乱れて収拾がつかないことが多々ありました。
ファシリテーターをやる際も最初に『主張+根拠+事実』を軸に進行を進める上手くいくようになります。根拠は3つなくても大丈夫です。
会議の目的部分を『主張』としてなぜやりたいのか『根拠』と合わせてを説明し、周りから意見が出ない時にはたたき台となる『具体例』を提示することで会議の進行が段違いにスムーズになります。
是非、ファシリテーターを務める際は参考にしてみてください。
読書会での反応
私は会社の仲間を集めて読書会を定期的に開催しています。
現在は10名規模で課題図書を持ち回りで選び、読んだ本の感想や見解をパワポなどで簡単にまとめて発表・共有しています
『1分で話せ②
まずはプラスの意見ご紹介
続いてマイナスの意見
本書の読書会ではマイナス意見はあまり出てきませんでした。
読みやすく、書いてあることが実践的であると共通した感想がありました。ただし、実践を通じて自身のスキルにすることはこれからの話しです。読んで理解して終わっていたら殆ど意味がありません。
本書で“伝えること”とは『スキル』であるというのが書かれています。
これは才能ではないので必ず身につけることでできる反面、磨かないと成長しないということです。
会社の仲間が言っていた『ピラミッドを見える位置に置いて実践しやすくする』をさこんじも行っています。皆さんも是非この本を読んで一緒に実践の中で身につけていきましょう!
まとめ
【↑↑本を読みたい方は画像をクリック↑↑】1分で話せ2【超実践編】 世界のトップが絶賛した即座に考えが“まとまる”“伝わる”すごい技術
この本を読んでの収穫・価値3選
- ①本書がまさに伝え方の見本となる構成に仕上がっている
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『主張+根拠 + 具体例』の構成で説明することが解説されていますが、本書の章立てがまさにこの構成になっていて非常に分かりやすいです。1分で伝える見本がたくさん詰まった本書は価値ある1冊と言えます。
- ②自身の事例を元にシミュレーションできる
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本書に書かれている具体例からイメージを湧かせ、是非自身の生活で実践してみてください。過去のコミュニケーション事例なんかを『主張+根拠 + 具体例』に落とし込んでみると「そういうことか!」と理解できるようになるはずです。
- ③会議で物事が決まるようになる(ファシリテートの強化)
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ファシリテーターをやる時も『主張+根拠 + 具体例』で進行するととてもスムーズです。これは実体験としても非常におすすめです。最初に①主張=会議目的の共有 ②根拠=目的の背景・獲得目標の説明 ③具体例=具体的な議題、タイムラインを発信しておくと、議論が横道に逸れることも少なくタイムロスも少なく済みます
結論、文章を作るときに何かを発信するときは『主張+根拠 + 具体例』で内容を構成しましょう!
読書会の反応としては、伝える技術を余すことなく実践形式で教えてくれる良書という評価でした。
後は実践あるのみです!(これが一番難易度が高いわけだが…)
この記事を通じて少しでも「この本を読んでみようかな」と思った方は是非、購入を検討してみてください。「後で読むから今はいいや~」は勿体ないです。
もしかしたら、あなたの人生を変える本に出会ったのかもしれません。
後回しにせず、今この瞬間から行動していきましょう。
最後までお読み頂きありがとうございました。
また別記事でお会いしましょう。
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