MENU
生協(COOP)に入りたい方 詳しくはこちら

たまには良い旅館にも足を運んでみるべきだとサラリーマンの私は考えました【箱根:環翠楼編】

  • URLをコピーしました!

こんにちは。さこんじ(https://twitter.com/saKOnzi35)です。

1500名規模の総合商社で22年度より管理職になった新米マネージャーです。
この度、ブログを開設しました。
会社や私生活において、昨日よりも楽しく充実した1日を過ごせるような内容を発信していきますのでどうぞ宜しくお願い致します。

今回は、妻と一緒に箱根に旅行へ行ってきた内容を記事にしています。
旅行の目的は観光ではなく、美味しい部屋食、温泉、一流のおもてなしを享受することの3つです。
(もちろん、空いた時間に観光はしたのですが優先順位がこの3つ!ということです)

特に「一流のおもてなし」を受けることは、自身の感性や常識をひっくり返してくれる素晴らしい機会になります。社会人としての学びもたくさんありますので是非皆さんも体験してみてください。

今回泊まった旅館のレビューと素敵な旅館に泊まるとどんな学びや発見があるのかを、この記事を通して皆様にお伝えできればと思います。そして、観光事業全体が今以上に繁栄出来ることを切に願っております。

それでは参りましょう。

目次

旅館情報

今回お世話になった旅館は「環翠楼」です。
読み方は“かんすいろう”といいます。

https://www.kansuiro.co.jp/

年表上では慶長19年(1614年)に「元湯」という名で箱根塔ノ沢に湯治場として開湯したのが始まりとのこと。
400年以上前です。人生100年時代で言っても大人4名様分、とても長い歴史です。

そこから276年後、明治23年に伊藤博文翁(日本の初代内閣総理大臣を努めた歴史の教科書に必ず乗っているあの方)が定宿として利用されていた際に贈った漢詩から取ったのが「環・翠・楼」という3文字だったそうです。これを新しい屋号として採用されたのですね。

館内の様子

まずは戸を開けると、そこには立派な環翠楼の文字がありました。
随分と昔からお客達を出迎えてくれているんだろうな…と歴史を感じさせてくれる趣きになんだかストーリーを感じてしましました。

玄関に入ると仲居さんがすぐにお出迎えをしてくれ、荷物を預けチェックインの準備をします。
諸手続きが済むと荷物を持ってきて頂き、お部屋の場所を紹介、その足で部屋には入らず館内を丁寧に案内してくれました。

実は環翠楼、何も考えないで歩いていると軽く迷子になる可能性がある程で、作りが少し複雑で広い建物となっています。階段も上下複数あるので注意が必要です。

私は重度の方向音痴なので、風呂上がりに異空間に飛んでしまったのですが(同じ道を2周してしまっただけです…)、それはまた別の機会に報告したいと思います。

ただ、館内には従業員の皆さんもいますし、複数ある温泉の場所も最初に案内してくれるので大人の方々はほぼほぼ問題はないかと思います。

館内には大正のまま残している洗面所(当時は共用で利用していた)も当時のまま使用できるよう残していたりタイムスリップしたような体験ができます。※今はお部屋にも洗面所あります!

一通り見て回った後は、お部屋に戻ってお茶を準備頂き休憩。

出して頂いたほうじ茶がとてもおいしかったです。

私達が泊まった部屋は以下ような感じでした。
しっかり清掃されており、作りは昔ながらの和室ですが暖かみのある作りです。

雰囲気のある掛け軸なんかもあったりします。にわとりさんかな。

旅館の部屋にあるここの空間ってなんていうか皆さんご存知ですか?
部屋とは別に机と椅子がある空間、ここは『広縁(ひろえん)』という名称で、その名の通り幅が広い縁側という意味なんですって。

隣には洗面所とトイレがちゃんと付いています。

木造で素敵な空間です。

部屋のグレードによっては、掛け流しの内風呂や露天風呂が付いているお部屋もあります。
私が今回泊まった部屋はスタンダードなお部屋でした。

お値段はどのくらい?

少し現実的な話ですが、宿泊費用のお値段について触れておきます。

時期やタイミング、グレードなどで変わるとおもいますので、あくまで参考程度にお読み取りください。

私が行った際は1泊2日の朝夕部屋食付きで夫婦2人4万円弱のお支払いでした。
複数割引が効いた価格です。
部屋は一番スタンダードなタイプの36号室でした。
+夕食は部屋食でビール等を頼みましたので、その分は現地で別途支払いを行っています。

この価格をどう感じるかは人それぞれだと思いますが、私は大変満足でした。
友人や家族に素敵な宿を探しているのだけれど知らないか?と言われればこちらを紹介したいと思える場所、空間です。

それでは、私が特に感動した部分について以下に纏めていますので参照ください。

感動したところ3選

私の率直な感想としては本当に素晴らしかった!!

人一人を感動させるってそんな簡単なことではないと思うのです。

満足はさせられても感動って、ハードルが本当に高い。

以下3選、是非参考にしてください。

プロの接客

当日、担当頂いたのは萌さんと新人のあみさんだったかと思います
(お名前間違えていたらごめんなさい…)

お二人ともお若い方でしたが、礼儀作法がしっかりされていてとても心地良い接客をして頂きました。自然な対応の中に、視線や姿勢、動作などとても洗練されていたのが記憶に残っています。

雑談一つとっても自然なタイミングで声を掛けてくれます。
我々宿泊客2人の会話に踏み込み過ぎず、かと言って記憶に残らないようなどうでも良い話というわけでもなく絶妙な按配でやり取りをしてくれました。

環翠楼歴代の良い点を引き継ぎ、改善を繰り返してきた結果なのだと思います。

少し話が飛んでしまいますが、赤字で瀕死の状態だったスカンジナビア航空を1年で黒字化にした改革のお話があります。

顧客と社員との接触時間は1回のフライトでおよそ15秒×5回、その時間を「顧客と社員が接触する真実の瞬間」であると、再建の為に新しく就任した社長が公言しました。スカンジナビア航空を選んでよかった、と感じてもらえることを使命として全社員で取り組んだ結果の1年黒字化です。

環翠楼で働く皆さんは、ずっとこのマインドが備わっているんだなと直感しました。

食事

今回の目玉の一つでもあります、お部屋での夕食です。

もちろん食事の開始にはビールを頼みます。

全部紹介していると画像の数がとんでもないことになるので、一部をご紹介。

お刺身は新鮮で、わさびとの相性も抜群。
中央の小鉢に乗っているキャビアとサーモンと湯葉のお造りは三位一体で絶妙なバランス。
『和』のテイストではありますが、湯葉と洋風なキャビアの塩味がマッチしていてそこにサーモンの滑らかな舌触りが加わり、ワインとかにも合いそうな上品な一品に仕上がっています。

天ぷらはカラッと揚がっていてサクサク食感。
加えて、鮎の内臓のほのかな苦味が良いアクセントになっています。
塩、おつゆで美味しく頂きました。

妻が苦いのが苦手とのことで…貰えたのでとても満足です♪

続いては丸茄子揚げ煮です。

味が中までしっかり染みていて美味しかったです。
色々な食事を少しづつ食べられるのって、とても幸せ…。
和食のコース料理は性に合ってます。

最後にご紹介するのが竹の子舟盛り

イカと筍さんが船に乗って、横で枝豆と海老が泳いでいます。

上に乗っている緑色の物体が木の芽味噌です。

竹の子はシーズン終わり側で今年最後に食べられて感動…柔らかく、そして木の芽味噌と合わせる事でとても美味しくいただくことができました。

因みに朝食はこんな感じです。

普段、朝ごはんは食べない生活をしているので、久々でしたが白米美味しい…!
湧水でふっくらに炊き上げているそうです。

旅館の朝食ってバイキングだったりコースでも量がすごいですよね。

足りなかったな…というマイナスな感情が沸かないように、量を多くしてくれているのかもしれません。これもおもてなしの一つなんでしょうね。
でも、毎日この量食べてたら今の体重は間違いなく維持できません笑

温泉

お風呂は本館で4種、別館で1種と合計5種です。

  1. 大正風呂
  2. 露天風呂
  3. 貸し切り専用風呂「末広の湯」
  4. 岩盤風呂ヒーリングストーンスパ
  5. 藤の湯(別館温泉) 女湯は楡の湯

大正風呂は時間帯で男女が入れ替わることから最大6種類のお風呂に入れることになります。

さすがに1泊だと全部は回れないだろう…という判断のもと岩盤風呂を外した計5種類のお風呂に入ってきました。どれも素敵なお風呂でしたのでぜひご紹介をさせてください。

大正風呂

大正時代に輸入したタイルを今も使っており、当時の雰囲気を色濃く残しています。
壁面は一面岩窟のようになっており、洞窟内に湧いた秘湯のような雰囲気がとても素敵です。

https://www.kansuiro.co.jp/gallery/

露天風呂

露天風呂には夜寝る少し前に行ってきました。
午後10時~翌4時の間は貸切風呂になるので、一人で優雅に入浴する事ができます。

露天風呂までは外に出て、階段を登ったりと数分の道中が暗いので、心配な方は携帯のライトを付けて安全を確保して行きましょう。また、たどり着いたと思ったら貸切使用中だった…ということもあるようです。外に出る時に分かるような仕組みがあると良いのですが、ここは要注意です。

また、露店風呂は石鹸等の使用不可で置いてありません。
頭や身体を洗いたい方は先に館内のお風呂に入った後に入浴することをお奨めます。

中はこんな感じです。
枝葉が重なる音や水の流れる川の音をバックに自然と温泉を満喫しましょう。

https://www.kansuiro.co.jp/gallery/

貸し切り専用風呂「末広の湯」

個人的に一番おすすめです。
前段でご紹介したお風呂のような自然や歴史は感じないかもしれませんが、すごく快適です。

https://www.kansuiro.co.jp/gallery/

貸切風呂なので、もちろん一人、家族で使用ができます。
こんなお風呂が自宅にあったらずっと入り浸ってしまうな…といった感じで圧倒的なプライベート空間を用意してくれています。

夫婦で寝転びながら会話をするもの良いです。

15時から使用可、予約は不要で利用する時は札を使用中に変えて鍵を閉めればOKです。
私のオススメとしては、シャワーやボディーソープ、シャンプーやコンディショナーを用意してくれているので、チェックインしてからまずこのお風呂で全身を清めてゆっくり過ごし、その後に他のお風呂に入るプランです。貸切なので先に入ってしまうことで、タイミングが合わなくて入れない!という状況を回避できます。

お風呂から出る時は、泡などはしっかり流して入る前と同じ状態に戻しておいてあげると次使う方も気持ちよく入れると思いますので、利用する方は是非協力をお願い致します。

岩盤風呂ヒーリングストーンスパ

今回は利用出来なかったので、感想などは割愛致します。

家近くのスーパー銭湯ではよく岩盤浴も利用するので試したかったのですが、何セットか繰り返さないと物足りないし、かと言って配分を間違えると他のお風呂に入れなくなる…。といった中での苦渋の決断でした。

もし体験したことのある方がこちらの記事を見てくれていましたら、是非Twitterへ感想を送ってくださると嬉しいです。

https://www.kansuiro.co.jp/gallery/

藤の湯(別館温泉)

最後は別館の温泉です。

隣の別館へお邪魔して入浴となります。
本館に泊まっている方は21時までとなっているので、夕食前に行くことを検討ください。

本館受付の方に別館温泉へ行きたいことを相談すると別館に確認を取ってくれます。
おそらく混み具合等を確認してくれているんだと思います。

5分も掛からないくらいで移動ができますし、本館の露天風呂とはまた違った雰囲気ですので是非入浴して頂きたいです。

https://www.kansuiro.co.jp/gallery/

良い旅館に泊まるべき理由

最後に良い旅館に泊まるべき理由について、解説をさせてください。

新しい体験が人を豊かにする

子供の頃はあんなにも1日が長く感じていたのに、大人になってからは圧倒的に1日、1ヶ月、1年経つのが早く感じているのは決して私だけではないはずです。

恐らく子供の頃は毎日が発見の連続、新しい経験と吸収を繰り返していたのに対して、大人になってからはそういった体験が少なくなっていることが原因なのではないでしょうか。

ドラクエだってポケモンだって序盤はどんどんレベルが上がるのに、後半は中々レベル上げが捗らない…あんな状態になっているのかもしれません。

毎日毎日淡々と同じような日々を過ごし、その時は苦痛を感じていたことも振り返ると過去のこと。
喉元過ぎればそんなこともあったな〜と。

何だったらそんな苦い過去も美化してしまったりして、気付いたらその話って去年の事だったっけ?とか言ってしまう始末。

こんな生き方をしていたら、あっという間に歳を重ねてしまいます。

自分で探しに行かないとはぐれメタルやBOSSは現れてくれません。

主体的に新しいチャレンジをする事、その中の1つとして新しい体験を享受するすることでこう言った状態から抜け出せるきっかけになるのではないかと私は考えています。
今回、私は素敵な旅館で1泊2日お世話になりましたが、これも新しい体験の享受です。

自身が体験したい、素敵だな、良さそう、と思ったものにについては後回しにせず踏み出すべきだ!と私は思います。

注意点として、主体性を欠いて受け取るばかりでは飽きや金銭面の負担、体験の種類にも限界が来てしまうと思います。素敵な旅館も毎日そこにいればそれがスタンダードになってしまうでしょう。

やはりベースは自分がやりたいことを主体性を持って取り組めるか、これが1番の充実の源泉で人生をより良いものにしてくれると私は考えています。私生活や仕事で自身が生み出す、提供する側の役割も同様に担っていけるような生活をしていきたいですね。

そう考えると、やはりお金は目的ではなくあくまでツールである、ということなのだと思います。

プロから学ぶ

良い旅館は良いサービスを提供してくれます。
まさにプロのサービスです。

例え接客業を生業としていない人も、仕事をしている以上誰かと関わりが必ずあるはずです。

良い旅館では人との接し方、どう対応したら安心してもらえるか、喜んでもらえるかを常に考えながら行動している方々と接する事ができる素晴らしい機会です。

  • 目を見て話す
  • 笑顔の作り方
  • ゆったりとしつつも無駄のない動作
  • 声の大きさ
  • 雑談の間
  • お茶の入れ方

接客して下さった皆様、本当にありがとうございます。
とても勉強になりました。
実際に自身が同じ動作をする事はなくとも、私生活で取り入れられること素晴らしい点がたくさんあります。

これを生で見ることでできるのは、良い旅行の醍醐味の1つです。

感情を動かす

プロの素敵な接客を受けると…

はなちゃん
はなちゃん

「嬉しいな」「すごいな!」

気持ちの良い温泉に入ると…

たろちゃん
たろちゃん

「気持ちいいな」「さっぱりするな」

美味しいご飯を食べると「美味しい!」「満たされる!」

大切な人ととの非日常は「楽しい」「また来たいな」

ポジティブな感情が動くと楽しくて充実感を感じられます。
普段、ネガティブな感情ばかりが動いてしまっていませんか??

新しく楽しい体験をするのは、ポジティブな感情を動かすきっかけにできます。

ネガティブ思考に陥っている方は是非、素敵な旅館に足を運んでみてください。
出迎えてくれる方々がきっと、貴方にリフレッシュのきっかけを与えてくれるはずです。

最後のまとめ

環翠楼のご紹介と良い旅館に泊まるべき理由の解説でした。

最後復習です。

  • 旅館情報
  • 環翠楼の感動したところ3選
    • プロの接客 →環翠楼を選んで良かった、そう思える接客です。
    • 食事    →ボリューム、味、見た目、どれも最高です。
    • 温泉    →別館の分を入れたら5種類!どれも素晴らしい。
  • 良い旅館に泊まるべき理由
    • 新しい体験が人を豊かにする →新しい体験を通じて変化の無い1日から脱却。
    • プロから学ぶ        →プロの仕事を生で体験しましょう。
    • 感情を動かす        →ポジティブな感情を動かしてリフレッシュ。

是非、皆さんもたまには良い旅館に足を運んでみてください。
対価以上に得れるものがたくさんある、私はそう考えます。

今回の記事はこれで以上になります。

最後までお読み取り頂きありがとうございました。

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次