こんにちは。さこんじ(https://twitter.com/saKOnzi35)です。
会社・プライベートで昨日よりも楽しく充実した1日を過ごす為に役立つ内容を配信していきますのでどうぞお付き合いください。
今回は…
ヤフーアカデミア学長にしてグロービス講師である伊藤羊一さんが書かれた『1分で話せ』を紹介していきます。孫正義社長にも一目置かれた伝説の「伝え方」を学ぶことができます。
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1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術
この記事は以下の方々にオススメです。
- この本を買う前に予習をしておきたい方
本を読む前に(1)概要 (2)本書の核となる大トロ部分を押さえておくことで、読書効率が飛躍的に上がります。本記事はこの2点をしっかり纏めた構成です - Amazonレビューより深掘りした内容・評価・レビューをお探しの方
ただの感想は書いていません。どれだけ読むべき価値があるのか、どんなところに学びのポイントがあるかを皆さんにお伝えします - 私生活にどう活かせるかを知りたい方
本を読んでハイ大満足っ!で終わりたくないですよね。本書の内容を通じてさこんじが何を学んで生活にどう反映させたのか参考にしてください
この記事を読んでから読書をすると、事前知識が無い状態と比較して圧倒的に効率よく読めるようになります!
この記事を読むことで…
それでは皆さん、本編へ参りましょう。
どんな本?
「人は相手の話の80%は聞いていない」この辛くて悲しい事実を受け入れるところからスタートします。
聞き手はそもそも8割方話を聞いておらず理解もしていない。
それであれば、それを前提に少しでも聞き手の頭に情報を残し、相手を動かす為にどうしたらいいか、を主観に行動するべきです。そのために必要なのは「1分で話せるように話を組み立てて伝えよう」というのが本書の主張です。
その上、誰かに伝えることやプレゼンをするといった場合の目的は「聞き手を動かすため」であり「自分の意図を理解してほしい」「上司に命令されたから」でもありません。
目的:聞き手を動かす
手段:1分で話せるように話を組み立てて伝えよう
なぜなら:聞き手はそもそも8割方聞いていないから頭に残る伝え方が必要
このロジックで物事を伝えていきましょう。
言っていることは理解できたけど
どうすればいいか全然分からないよぉ
安心してください。
本書は「1分で話せるように話を組み立てて伝える」の具体的な方法を余すことなく懇切丁寧に解説をしてくれます。
終盤の章では実践編として、会社で実際に起こり得るシチュエーションを元に解説を加えながら改善例を提供してくれます。
本書を読み終えたあかつきには…
目次
続いて目次を見てみましょう。
- はじめに─ ─ 私は、人に何かを伝えることが本当に苦手だった
- 序章: そもそも「 伝える」ために考えておくべきこと─ ─うまいプレゼンより、「動いてなんぼ」
- 1章:「伝える」ための基本事項
- 2章:1分で伝える ─ ─ 左脳が理解するロジックを作る
- 3章:相手を迷子にさせないために「 スッキリ・カンタン」でいこう
- 4章:1分でその気になってもらう─ ─ 右脳を刺激してイメージを想像させよう
- 5章:1分で動いてもらう─ ─ 「超一言」で包み込む
- 6章:「伝え方」のパターンを知っておこう─ ─結論で挟むSDS/新しい取り組みを説明する時のPCSF
- 7章:実践編
本書の構成を頭に入れておくことで、読む始める時に次の話を想定しながら読み進めることができるようになります。
次の話が想定できると、現在読んでいる章がどういった役割のパートなのかを理解できるようになり、効率的に読み進めることが可能です。
本書の章立てとしては
1章が基本事項の共有
2章が本の題名と類似した文言である「1分で伝える」というキーワードが出てきているので、重要な章だろうという事が想定できますね
そして3章~5章では物事を伝える上で重要な「相手を迷子にさせない方法」「その気になってもらう方法」「動いてもらう方法」が纏められていることが読み取れるね
重要な章である大トロ部分の紹介
この本の大トロ、一番重要な部分として以下の章を紹介します。
2章:1分で伝える ─ ─ 左脳が理解するロジックを作る
4章:1分でその気になってもらう─ ─ 右脳を刺激してイメージを想像させよう
1分で伝えるため、ロジカルシンキング(論理的思考)でよく使われるピラミッドストラクチャーというフレームワークを活用するよ
内容はシンプルです。
というのが本書の主張です。以下の図を見ると理解が深まるはずです。
本書はこのフレームワークを中心に話が進みます。
というかこれだけ、と言っても過言ではありません。
とりあえずこのフレームワークを把握しておけば、80%程度は理解できた状態で本書を読み進めることができると言っても差し支えないです。
会社などで人が何かを「伝える」上での目的・目標(ゴール)の確認から始まり、解決策としてピラミッドストラクチャーの紹介、説明、使い方、深掘り、アドバイス、実例紹介が本書の大まかな構成です。
第二章で押さえておきたいポイント
第二章で抑えておくべき単語は以下です。
- 「結論」…相手を動かす為の主張
- 「根拠」…結論に至るまでの理由・背景
- 「知識」…すでに自分の中にあるデータ
- 「情報」…自分の外にあるデータ
- 「考える」…自分の中にあるデータや自分の外にあるデータを加工し、結論を導き出す
- 「悩む」…考えが頭の中をぐるぐると巡って無限ループにハマっている状態
「結論」について
何かを相手に伝える際に「理解してもらう」という結論=ゴールを設定をしても意味がありません。
理由はその後の行動に繋がらないからです。
「理解してもらったうえで、どうしてほしいのか」というところもまで考えて相手に伝える必要があります。
相手に何かして欲しいのか、許可をもらいたいのか、自分が何かするのか…を明確にしておくことが重要です。
例えば、会社で企画を通したいのであれば「こういう企画です」が結論ではなく「これは売れます」が結論になります。さらに加えるのであれば相手を動かす=次の行動に繋がるよう「これは売れます。だから販売しましょう!」が真の結論となります。
「悩む」と「考える」の違い
例えば、悩むとは以下のようなことを“ただ思う“だけの状態です。
雨が降りそうだな~
天気予報悪いな~
雲が多いな~
情報がただ行き交っているだけですね。
そうではなくて情報を纏めた結果、どうするのかが重要です。機械的にでも「考える」→「結論」を出す習慣を作ることが必要です。雨が降りそうで天気予報が悪くて雲が多いのであれば、結論は傘を持って行くです。
第四章で押さえておきたいポイント
第四章は1分で話す上で「相手をその気にさせる」「説得させる」重要なアドバイスが盛り込まれています。具体的には以下の2点です。
- イメージを膨らませる
- ピラミッドストラクチャーに例「例えば」を追加する
順番に見ていきましょう。
イメージを膨らませる
相手を説得するとき、イメージをさせることで感情を揺さぶることができます。
例えば、家を選ぶときに候補となる家の庭を見せてもらったとしましょう。友人達を呼んでバーベキューをしている光景を思い描いたり、ビニールプールを膨らませて子どもと愛犬が遊んでいる姿が想像できたらワクワクしてしまうこと間違いありません。
こちらが説得する側であれば「ビジュアルを実際に見せる」「例えばを伝える」事で聞き手がイメージに入ってきてもらう事ができます。
ピラミッドストラクチャーに「例えば」を追加する
「例えば」を使うことで聞き手にイメージを湧かせることは、たとえ1分で話をする場合であっても必要不可欠です。
上記のようなイメージで話を構築すると分かりやすいです。
「例えば」=「事実」は1つの「根拠」に対して1~2つで充分です。
根拠を具体的に説明するための必要な要素をあげてシンプルに纏めることを心がけましょう。
学びのポイント
本書の内容は『主張(結論)+根拠(3つくらい)で伝えよ!』が80%を占めているとお伝えしましたが、それ以外にも学びになる内容はたくさん盛り込まれています。
その一部をこちらで紹介したいと思います。
中学生が理解できるレベルの言葉しか使わない 第三章より
著者がニュース番組の取材を受けた際の出来事です。
横文字単語を使った際に、分かりやすい単語に言い換えてもらうようにディレクターから指示が入ったそうです。取材終了後に話を聞いてみると「中学生がわかるレベルの言葉でニュースを作っている」という事が背景にありました。
例えビジネスパーソンしか見ないような番組だとしても「少し難しい言葉を使って視聴者が一度迷子になってしまうと、テレビはすぐにチャンネルを変えられてしまうから」というのです。
これは会社でのプレゼンや会議でも一緒だと私は思いました。
聞いている人達が迷子にならないようスッキリ・カンタン・シンプルな言葉遣いで伝えることで、相手の理解度は格段に上がります。
ぜひ皆さんも取り入れてみてください。
「超一言」で包み込む 第五章より
記事の冒頭で述べたように相手は80%聞いていないのが前提です。
プレゼンをしたとしてもストーリーなどを全て覚えて帰ってもらうのはあきらめた方が良いでしょう。
ではどうするのか…
著者は「めちゃくちゃ大事な一言」という意味を込めて「超一言」と名付けたそうです。
「超一言」のキーワードは、カッコいいネーミングにする必要はありません。
大切なのは「覚えやすく、その一言でプレゼン全体を表現するようなキーワード」にすることが重要です。
私がパッと思い付いた世の中にある「超一言」のイメージは以下でした。
- 漫画「ワンピース」を超一言で言えば「海賊王に俺はなる」
- サッカー選手「本田圭佑」を超一言で言えば「諦めない男」
- 「平成という時代」を超一言で言えば「日本経済にとって失われた30年」
内容を把握してもらえなかったとしても超一言を印象付けることでそこからの派生で思い出してもらえたり、超一言を取っ掛かりに話を広げたりができます。
是非活用してみてください。
意見を言うと、否定する上司に対しての対処法
「ツッコミどころ」をあえて1つ用意します。
例えば、主張と根拠のピラミッドの根拠の3つ目にあえていい加減でツッコミやすい根拠を並べておきます。
そうすると相手は食いついてくれるので「おっしゃる通りですぅ~!」とか言いながらもともと用意していた根拠と入れ替えたりします。
高等テクニックですね…
相手は自分のお陰で良い案になったと思ってOKを出しやすくなります。
加えて「共同作業」=「共犯」となるので今度からは逆に否定がしづらくなっていきます。
言いたい人には言わせておく。
最終的に自分の意見が通るように持っていけばミッションコンプリートです。
まとめ
- どんな本?
-
「聞き手を動かすため」に1分で話せるように話を組み立て、伝える!
- 目次の紹介
-
本書の構成をしっかり理解して読み進めることで効率的に読書ができます
- 重要な章である大トロ部分の紹介
-
2章 1分で伝える ─ ─ 左脳が理解するロジックを作る
主張(結論)+根拠(3つくらい)を理解せよ!
本書の結論の本質、「悩む」「考える」の違い
4章 1分でその気になってもらう─ ─ 右脳を刺激してイメージを想像させよう
相手にイメージを膨らませる事が重要
「例えば」を上手く活用する - 学びとなったポイント
-
- 中学生が理解できるレベルの言葉しか使わない
- 相手を迷子にさせないテクニック
- 「超一言」で包み込む
- 自分の伝えたいことを一言のキーワードで伝えると相手の印象に深く残る
- 意見を言うと、否定する上司に対しての対処法
この記事を通じて改めてこの本を読みたい!と思って頂いた方は購入を検討してみてください。
「後で読もう~」は勿体ない。
人生を変える本に今出会っているのかもしれません。
後回しにせず、今この瞬間から行動を起こしていきましょう。
それではまた別記事でお会いしましょう。最後までお読み頂きありがとうございました。
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